リバウンド狙いとは、下落後のリバウンドで利益を狙うトレードスタイルです。
たとえば、株価が520円から500円まで急落し、その後、505円まで上昇したとします。
この場合、「500円から505円まで」がリバウンドになります。
リバウンド狙いでは「500円から505円までの間」で利益を狙うわけです。
500円で買って、505円で売れればいいのですが、リバウンド部分のすべてを取れることはほとんどありません。
リバウンド部分の一部を取ります。
たとえば、
「500円で買って、503円で売る」
「501円で買って、503円で売る」
「502円で買って、504円で売る」
というように。
目次
1円の値幅を狙うこともある
リバウンド狙いでは1円の値幅を狙うこともあります。
たとえば、
「500円で買って、501円で売る」
「300円で買って、301円で売る」
というように、1円の値上がりを狙うわけです。
下落後に株価が1円上がる(戻る)ときなど、1日のうちに何回もあります。
稼げるチャンスもたくさんあるというわけです。
リバウンドのわずかな値幅で稼げるの?
これは稼げます。
現在、証券会社の売買手数料がかなり安くなっているので、わずかな値幅で稼げます。
「1日限定の信用取引」を利用すれば、売買手数料が無料になるので、リバウンド狙いでさらに稼ぎやすくなります。
「1日限定の信用取引」については、以下の記事で解説しているので、そちらを参考にしてください。
『スキャルピングの資金はいくら必要なの?』(※二階堂重人執筆)
リバウンド狙いにかぎらず、スキャルピングやデイトレードをするなら、利用したほうがいいでしょう。
お得です。
小さな利益を積み上げていく
先にも述べた通り、リバウンド狙いではわずかな値幅を狙います。
1回のトレードで得られる利益もかぎられます。
しかし、トレードのチャンスが多いので、1日やると、それなりの利益になります。
「手数(トレードの回数)で稼ぐ」といったイメージでいいでしょう。
私がメインとして使っているリバウンド狙い手法はこちらの記事で公開しています。
リバウンド狙い手法 1分足編(デイトレ・スキャルピング)
興味がある方は読んでみてください。
リバウンド狙いのイメージ
リバウンド狙いについて、イメージがつかめないという方もいることでしょう。
実際のチャートを使って、どのようなトレードなのかを説明しましょう。
イメージがつかめると思います。
下のチャートはUnipos(6550)の1分足チャートです(2024年9月6日)。
Aのところ(165円)で買って、Bのところ(167円)で売る。
わずか数十秒で、値幅2円分の利益を得られました。
値動きが大きい状況では大きな値幅を狙うこともある
先にも述べたように、リバウンド狙いは基本的に小さな値幅を狙います。
株価3ケタの銘柄であれば、数円の値幅を狙うことが多いです。
しかし、値動きが大きい状況では、10~30円の値幅を狙うこともあります。
意識して狙わなくても、瞬間的に株価が弾んで、10円以上の値幅が獲れることもあります。
リバウンド狙いのエントリーパターン
リバウンド狙いにはさまざまなエントリーパターンがあります。
パターン①……上昇トレンド中のリバウンド狙い
パターン②……下降トレンドのリバウンド狙い
パターン③……ギャップアップした後のリバウンド狙い
パターン④……ギャップダウンしたときのリバウンド狙い
パターン⑤……レンジ下限でのリバウンド狙い
パターン⑥……レンジ下限を下抜けでのリバウンド狙い
このほかにもさまざまなエントリーパターンがあります。
今後、少しずつ紹介していきます。
リバウンド狙いで入るタイミングは?
では、リバウンド狙いはどのようなタイミングで入るのか?
これは大きく分けると、以下の3パターンになります。
パターン①……下落している途中で入る
パターン②……下げ止まりを確認してから入る
パターン③……下げ止まった後、少し反発してから入る
どのタイミングがいいのかは、状況次第になります。
また、人によって、違います。
私は「パターン①」で入ることが多いです。
リバウンド狙いの9割くらいは「パターン①」でのエントリーです。
これには「私なりの考え」があるからです。
パターン① 下落している途中で入る
株価が下落している途中に入ります。
下がり続けている状況で入る、というわけです。
俗にいう、「落ちてくるナイフをつかむ」という入り方です。
リスクが大きそうに思えますが、そうとはかぎりません。
やり方次第ですね。
これについては後ほど解説します。
パターン② 下げ止まりを確認してから入る
これは株価が下げ止まったことを確認してから入るパターンです。
下げ止まっているので、一時的にはリスクが小さい状況だといえます。
ただ、株価がリバウンドするかどうかはわかりません。
下げ止まっただけでリバウンドしない、ということもあります。
そして、リバウンドしないまま、次の売り注文が出て株価がさらに下がっていく、ということもよくあります。
リスクは小さいけど、確実にリバウンドを取れるというわけではありません。
パターン③ 下げ止まった後、少し反発してから入る
これは、下げ止まりを確認し、なおかつ、少し反発してから入るパターンです。
下げ止まりを確認しているので、一時的にリスクが小さい状況だといえます。
しかも、反発したことも確認しているので、リターンも見込めそうです。
しかし、わずかな値幅しかリバウンドしない場合は、入った直後に株価が下落してしまいます。
慎重にタイミングを見極めたつもりが、じつは、リスクのある状況だった、というわけです。