直近で買った人の心理を読んでトレードする

デイトレでは、他のトレーダーの心理を読むことが大切です。
なぜなら、トレーダーの感情がアクションを起こし、そのアクションによって株価(またはレート)が動くからです。
とくに、株のデイトレでは「買いポジションを持っている人の心理」を読むことが大切です。

この読みがしっかりできれば、売りが出やすいポイントや買いでリスクの小さいポイントがわかります。
売りが出やすいがわかれば、負けトレードを減らすことができます。
買いでリスクの小さいポイントがわかれば、勝ちトレードを増やすことができます。

※株のデイトレだけでなく、先物やFXのデイトレにも使えます。
 

直近で買った人の心理を読む

まずは、直近で買った人の心理を読み、以下の5つのどれに該当するかを考えます。

①困っている
②とくに困っていない
③安心している
④我慢している
⑤利食いしようとしている

①困っている
これは含み損が出ている状況です。
たとえば、高値圏でレンジが形成され、そこから株価が下抜けした場合、レンジ内で株を買って持ち続けている人は含み損を抱えていることになります。
困っているわけです。
株価が下がれば下がるほど、損切りの売りが出てきます。

②とくに困っていない
これは現在の株価が買値とあまり変わらない状況です。
含み損が出ていない、または含み損が出ていてもわずかな額なので、とくに困っていない状況です。
売りはほとんど出てこないでしょう。

③安心している
これは含み益が出ている状況です。
利食いの売りが出てきますが、それほど多くないでしょう。

④我慢している
これは含み損が出ていて困っているのですが、なにかがあるため、我慢して持ち続けている状態です。
「なにか」とは、メジャーな移動平均線やサポートラインなどの「株価の下支え」となるものです。
たとえば、「含み損が出ていて困っているが、すぐ下に25日移動平均線があるので、我慢して持ち続けている」というような状況です。
この状態では、我慢しているので、売りは少ないでしょう。
ただし、この「株価の下支え」を下抜けしてしまうと、一気に売りが出てきます。
つまり、「株価の下支え」を下抜けした時点で、④→①になってしまうわけです。

⑤利食いしようとしている
これはかなりの含み益が出ている状況です。
たとえば、株価が少しずつ上昇した後、急騰した状況です。
株価の動き次第で利食いの売りが一気に出てきます。
株価がさらに上がれば、利食いの売りが一気に出てくるはずです。
 

直近で買った人の気持ちになって考える

これらを読むには、「テクニカル分析の知識」が必要になります。
といっても、難しい知識は必要ありません。
入門書に書かれている程度の知識でじゅうぶんです。

コツは、「直近で買った人の気持ちになって考える」です。
「もし、自分が直近で買っていたら、今の株価やチャートを見て、どう思うか?」を考えればいいわけです。
たとえば、「もし、自分が直近で買っていたら、含み損を抱えているので、かなり困っているな」というように。

慣れてくると、チャートを一瞬見ただけで、直近で買った人がどう思っているか、わかるようになります。
 

売りが出やすいポイント

直近で買った人の心理がわかれば、「売りが出やすいポイント」がわかります。
売りが出やすいポイントは、①と⑤に該当するときです。

入った直後に株価が急落した。
このようなことは、デイトレをやっている人なら何度か経験しているはずです。
私も数え切れないくらい経験しています。
この原因はいくつかあるのですが、ほとんどが①か⑤の状況で買っているからです。
たとえば、株価が下がってきて、「そろそろ上がるだろう」と思って買ったら、急落した。
これは、①に該当しているからです。
直近で買って困っている人がまだいたからです。
また、株価が勢いよく上昇し、飛び付いたら急落した。
これは、⑤に該当しているからです。
株価が勢いよく上昇したので、直近で買った人が利食い売りを出してきた。
 

今後の展開を想定しておく

直近で買った人の心理が読めるようになったら、今後の展開を想定しましょう。
たとえば、
「株価がこのサポートラインを下抜けしたら、直近で買った人があきらめるだろう。一気に売りが出るかもしれない」
「株価がこのネックラインで反落したら、直近で買った人があきらめるだろう。売りが出やすくなるかもしれない」
というように、想定します。
これにより、この後、株価がどの水準になったら売りが多くなるのか、また、チャートがどのような形になったら売りが多くなるのか、がわかるようになります
 

実際はもっと複雑

この記事では、初心者の方でもわかりやすいように、①から⑤までの5つにしましたが、実際はもっと多いです。複雑です。
直近で売った(ショートした)人の心理を読んだり、売買高も絡めて読んだりします。
また、「どの位置で買った人が困っていて、どの位置で買った人が利食いしようとしている」といったように、位置ごとに分けて心理を読みます。

ただ、この記事の5つがしっかり読めれば、株価が下がりやすい状況なのか、下がりにくい状況なのかがわかります。
ここまでわかれば、トレード戦略が簡単に立てられます。
トレード戦略がしっかりしていれば、入るタイミングが少しズレても利益の出る確率が高くなるはずです。
 

入るタイミングもわかってくる

すぐには、うまく読めないでしょう。
それでも、1ヵ月続ければ、かなり上達するはず。
直近で買った人がどのように思っているか、だいたいわかります。
売りが出そう、売りが続きそう、売りが止まりそう、といったこともわかるので、トレードの質も上がってくるはずです。
3ヵ月もすれば、かなり分析できるようになるし、入るタイミングもわかってきます。

以上です。
思いついたことがあれば、追記します。

ちなみに、私がFXでメインとして使っているデイトレ手法は、これを極めたものです。
ポジションを持っている人の心理を読みながら、エントリーポイントを見極めます。

私がメインに使っているリバウンド狙い手法を公開しました。
『リバウンド狙い手法(デイトレ)』はこちら