「儲けられる株本はあるのか?」というお題で書いてみます。
株本を読んで儲けられるのか、ということです。
私の本を含め、たくさんの株本が出ています。
ちょっと大きな書店いけば、株式投資や株トレードの本のコーナーがあり、ひしめき合うように株本が並んでいます。
Amazonで検索しても、たくさん出てきますよね。
私自身、数多くの株本を読みました。
何冊なのか、まったくわかりません。
それでも、私が読んだのは、出版されている株本のごく一部でしょう。
では、こられの本を読めば、株で儲けられるようになるのでしょうか?
皆さん、知りたいですよね。
結論を先に書いてしまうと、
儲けられません!
読めば儲けられる、という本はありませんでした。
誰でも儲けられる手法など、どの本にも書かれていなかったわけです。
では、世に出ている株本は、私の本を含め、まったくの出鱈目を書いた、インチキ本なのでしょうか?
そうではないと思います。
たしかに、中には怪しい本もあります。
また、何を言いたいのかわからない本もありますが、たぶん、それは説明が下手なだけでしょう。
インチキ本ではないはず。
ほとんどの本は、投資やトレードの期間を限定すれば、儲けられます。
聖杯はあるのか?
本の中では何度も書いていますが、どの相場でも儲けられる手法というのは、なかなかありません。
いわゆる、「聖杯」といわれる手法です。
私自信、数多くの手法を持っていますが、どの相場でも儲けられるという手法は、1つしかありません。
何十年と株の勉強・研究をし、(駄目なものを含め)数え切れないほどの手法を作ってきて、たった1つです。
そう簡単にできるものではないのです。
「手法」と「相場の局面」とは密接な関係
しかし、使う局面を限定すれば儲けられる、という手法はたくさんあります。
この「使う局面を限定」ということが重要なのです。
「手法」と「相場の局面」とは密接な関係にあります。切り離すことができない関係といってもいいでしょう。
たとえば、
この手法は上昇局面で使えば利益が出る
この手法は保ち合い相場(トレンドレス)で使えば利益が出る
といったように、手法によって利益の出る局面が異なります。
手法によって、得意な相場局面と苦手な相場局面がある、と捉えてよいでしょう。
だから、実践すればすぐに儲けられる手法が書かれている株本はないのです。
株本で儲けるために実行するべき3つのステップ
ちょっと酔いが回ってきたので、まとめちゃいます(いつものようにチューハイを飲みながら書いています)。
株本を使いこなす(株本で儲ける)には、以下のことが大切です。
ステップ1. 株本に書かれている手法の特徴をよく理解すること
ステップ2. その手法で利益が出やすい相場局面を考えること
ステップ3. 利益が出やすい相場局面に限定して、その手法を使うこと
この3つを実行すれば、儲けられる株本はけっこうありますよ。
逆に、この3つを実行しなければ、ずっと儲けられる株本を探し求めることになります。
そのうち、疲れ果て、株で儲けるのを諦めることになるでしょう。
この3つを頭に入れながら、書棚でほこりをかぶっている株本をもう一度、開いてみてください。