この記事では、「5分足チャートのぱっと見で株価状況を分析する方法」を紹介します。
私が実際に使っている方法です。
ザラ場(取引時間中)では、1つの銘柄にじっくりと時間をかけて株価状況を分析する、ということができません。
複数の銘柄の板や歩み値なども見ているからです。
そのため、数秒で株価状況を分析するようにしています。
この記事で紹介する方法では、ぱっと見で「(何か根拠、または買い材料があれば)買っても良い状況なのか」「買わないほうがいい状況なのか」ということがわかります。
チャートの設定
チャートは5分足を使います。
移動平均線を2本表示させます。
12本移動平均線
24本移動平均線
設定はこれだけです。
上昇傾向の条件
条件①……24本移動平均線がはっきりと上向き
条件②……12本移動平均線が24本移動平均線の上にある
条件③……2本の移動平均線の間隔が徐々に拡がっている、またはほぼ平行になっている
条件④……株価が12本移動平均線の上にある
さらに、以下のような条件にも該当していると、上昇傾向である確率がより高くなります。
条件……上値・下値を切り上げている
条件……株価がVWAPの上で推移している
条件……24本移動平均線がほぼ直線になっている(折れていない)
下落傾向の条件
条件①……24本移動平均線がはっきりと下向き
条件②……12本移動平均線が24本移動平均線の下にある
条件③……2本の移動平均線の間隔が徐々に拡がっている、またはほぼ平行になっている
条件④……株価が12本移動平均線の下にある
さらに、以下のような条件にも該当していると、下落傾向である確率がより高くなります。
条件……上値・下値を切り下げている
条件……株価がVWAPの下で推移している
条件……24本移動平均線がほぼ直線になっている(折れていない)
実例解説
では、実際のチャートで見てみましょう。
今、トレーダーの注目度が高い、さくらインターネット(3778)、QPS研究所(5595)、三井E&S(7003)の3銘柄をとり上げます。
下のチャートはさくらインターネット(3778)の2024年3月7日、8日の5分足チャートです。
青い線が12本移動平均線、緑の線が24本移動平均線です。

赤い四角で囲ったところは、上昇傾向の4つの条件すべてに該当しています。
ここは上昇傾向だと判断できます。
何か根拠、または買い材料があれば、買っても良い状況です。
青い四角で囲ったところは、下落傾向の4つの条件すべてに該当しています。
ここは下落傾向だと判断できます。
よほどの根拠がなければ、買わないほうがいい状況です。
下のチャートはQPS研究所(5595)の2024年3月8日の5分足チャートです。
青い線が12本移動平均線、緑の線が24本移動平均線です。

青い四角で囲ったところは、下落傾向の4つの条件すべてに該当しています。
この日は14時半くらいまで、ずっと下落傾向。
「よほどの根拠がなければ、買わないほうがいい状況」だったわけです。
下のチャートは三井E&S(7003)の2024年3月8日の5分足チャートです。

赤い四角で囲ったところは、上昇傾向の4つの条件すべてに該当しています。
ここは上昇傾向だと判断できます。
何か根拠、または買い材料があれば、買っても良い状況です。
青い四角で囲ったところは、下落傾向の4つの条件すべてに該当しています。
ここは下落傾向だと判断できます。
よほどの根拠がなければ、買わないほうがいい状況です。
このように、「5分足チャートのぱっと見で株価状況を分析する方法」を使うと、「(何か根拠、または買い材料があれば)買っても良い状況なのか」「買わないほうがいい状況なのか」ということがすぐにわかります。