ストップ安からのリバウンド獲り

株価がストップ安で寄り付きそうな場合、「逃げられそうかどうか」で買う買わないを決めています。

ストップ安で逃げられないようであれば、買いません。
もし、ストップ安にはり付いた場合、翌日、ギャップダウンするリスクがあるからです。

ストップ安で逃げられるようであれば、積極的に買います。
当日は株価が下がることはないので、ストップ安で逃げることができれば損がなく、「チャラか儲け」のどちらかしかないからです。

負けがない。
勝つか、引き分けか。

これって、おいしいですよね。
もちろん、「ストップ安で必ず逃げることができる」という保証はないので、慎重に見極める必要があります。

「ストップ安で逃げられそうかどうか」は複合的に考えます。

①株価が下がったきっかけ
②銘柄の人気度
③PTSの値段
④株価の位置
⑤板状況(売り注文の状況)
⑥買い注文数と売り注文数の差

とくに重要なのは、「①」、「③」、⑥」の3つです。

①株価が下がったきっかけ
最も重要なのは、「株価が下がったきっかけ」です。
何かきっかけがあったからこそ、ストップ安まで下がったはず。
そのきっかけを分析します。
「ストップ安は売られ過ぎ」と判断できる場合、

②銘柄の注目度
「銘柄の注目度」も重要です。
トレーダーの注目度が高い銘柄は、短期トレーダーの買いが入りやすいからです。
短期的な値幅狙いの買いが入りやすい。
そのため、ストップ安の値段に指値の買い注文が入りやすいので、逃げられることが多いです。

③PTSの取引価格
「PTSでの取引価格」も重要です。
ストップ安に近い値段で取引されていたのか?
それとも、ストップ安から(上に)離れた値段で取引されていたのか?
ストップ安に近い値段で取引されていた場合、逃げられない状況になる確率が高いです。
ストップ安から(上に)離れた値段で取引されていた場合、逃げられる確率が高いです。

④株価の位置
「株価の位置」も重要です。
株価が高値圏にあるかどうか?
高値圏にある場合、ロスカットの売りが出やすくなります。
急にまとまった売り注文が出ることも。
そのため、日足チャートを見て、株価が高値圏にある場合はなるべく入らないようにしています。

⑤板状況(売り注文の状況)
ストップ安の少し上にまとまった売り注文が出ている場合、ストップ安で寄った後にその注文のところで株価が押さえられてしまうことがあります。
そのため、買いが入りにくくなります。
また、株価が押さえられた後、見切りをつけたトレーダーが売ってくることも考えられます。
これらのことから、ストップ安の少し上にまとまった売り注文が出ている場合は入らないほうがいいでしょう。

⑥買い注文数と売り注文数の差
寄り付き前の気配値がストップ安になっている場合、「買い注文数と売り注文数の差」を確認します。
売り注文数よりも買い注文数のほうが多ければ、逃げられる可能性が高くなります。

3月15日のANYCOLOR(5032)を例にして

①株価が下がったきっかけ
前日に発表された決算の「11~1月期大幅減益(20.0%減)」がきっかけです。
ただ、「どうしょうもないほどのひどい決算内容」とは思いませんでした。
あくまでも、私の意見ですが。

②銘柄の注目度
トレーダーの注目度はかなり高いほうでしょう。
短期トレーダーによる値幅狙いの買いが入りやすい銘柄です。

③PTSの取引価格
前日のPTS取引価格は私が確認したとき、2600円くらいから2660円くらいまで上がっていました。
ストップ安は2440円なので、かなり上で取引されていたわけです。

④株価の位置
株価の位置は低いほうでした。

⑤板状況(売り注文の状況)
ストップ安の少し上にまとまった売り注文は出ていなかったようです。
ずっと監視していたわけではありませんが。

⑥買い注文数と売り注文数の差
寄り付き前の気配値はストップ安でした。
ただ、売り注文数よりも買い注文数のほうが10万株以上多かったです。
これについても、ずっと監視していたわけではありませんが。

以上のことから考えて、「ストップ安で買っても、逃げられる可能性が高い」と判断しました。
「勝つか、引き分けか」のどちらかなので、勝負しました。
ダメそうなら、すぐに成売りでぶん投げる。
そうすれば、ストップ安の価格で逃げることができるわけです。

株価は2440円のストップ安で寄った後に跳ね上がり、2546円まで上昇しました。

ANYCOLORの1分足チャート(3月15日前場)

解説は以上です。
もちろん、「ストップ安で必ず逃げることができる」という保証はないので、十分注意してください。

 

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