株価の波を見ることで買いに適している状況がわかる

先日、トレンドラインについての記事を掲載しました。
トレンドラインを使った分析は株価の方向性を見極めるのに有効な手段です。
しかし、トレンドラインで捉えられるのは「大まかな株価の方向」です。
実際のトレードではもう少し細かく捉える必要があります。
それを見極めるのに有効なのは「株価の波」による分析です。
株価には波があります。
上昇の波
下降の波

また、波の無い状態(レンジ)もあります。
これらを見極めてトレードに活かすというわけです。

買いの場合
上昇の波が続いている状況で入る。
下降の波が続いている状況では入らない。
買いポジションを持っている場合、上昇の波が終わったら売る。

波線の引き方

株価の波は使っているチャート上に引いていきます。
安値⇒高値⇒安値……というように引きます。
細かな値動きは無視。
細かな値動きまで捉えて線を引いていくと、 波線がぐちゃぐちゃになってしまい、上昇の波なのか下降の波なのかわからなくなってしまいます。
そうならないためにも、細かな値動きは無視して引きます。
「どのくらいの値動きは無視するのか」ということは、直近の波の大きさによって決まります。これは経験を積んでいくことでわかるようになると思います。

【実例解説】

では、実際のチャートで株価の波を見てみましょう。
まずは「下降の波」の例から。
リボミックの5分足チャート(2022年11月28日)。

14時以降に株価が大きく下落した日です。
青い線が株価の波です。
株価の波は急落する前から「下降の波」になっています。
「買いで入るにはあまり向いていない状況だった」といえます。

次に、「上昇の波」の例を見てみましょう。
リボミックの5分足チャートです(2022年11月30日~2022年12月1日)。

11月30日は下降の波が続いていました。
12月1日は寄り付き直後から上昇の波に変わりました。
この上昇の波が続いている状況でいいタイミングを見つけて入るわけです。
入るタイミングはトレンドラインを使ったトレードと同じように、別な方法で見極めます。
上昇の波はいつか終わるので、なるべく早い段階で入ったほうがいいでしょう。
株価があまり高くならないうちに入るということです。

このように、「株価の波」を見ることで、「買いに適している状況なのか」ということがわかります。

「株価の波」を実際のトレードにどう使うのか?

基本的には、上昇の波になっているときに、押し目買いか飛び乗りで入ります。
先にも述べた通り、入るタイミングは別な方法で見極める。
私もこのようなトレードをしています。

あと、「リバウンド狙いで入って、やや大きな値幅を狙うトレードに切り替える」ということもしています。
「株価の波を使ってトレードしていると、「次の安値がだいたいどの辺りになるのか」とわかることがあります。
株価がその辺りまで下落してきたら、リバウンド狙いで入ります。
上手く入れて株価がすぐにリバウンドしたら、ポジションの半分を利食いします。
残り半分のポジションで、やや大きな値幅を狙います。
一応、直近の高値近辺まで上昇したら少し利食いし、あとは高値を超えてさらに上昇していくのを期待して持ち続けます。
もし、直近の高値まで上昇しないで下落したら、建値で決済して逃げます。
リバウンド狙いのわずかなリスクで、やや大きなリターンを狙うわけです。
リバウンド狙い手法は手堅く稼げるのですが、大きく稼ぐのが難しいといえます。
しかし、大きな値幅狙いに切り替える方法を取り入れることで、リバウンド狙いでも大きく稼ぐことができるようになりました。
リバウンド狙い手法を使ってこういったトレードができるようになると、トレードによる収益がかなり多くなります。

 

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