「気付きがあって、トレードで勝てるようになった」
「気付きがあれば、トレードで勝てるようになる」
とよくいわれています。
私も気付きがあって、トレードで勝てるようになりました。
では、その気付きとは何なのか?
気付きを得るにはどうすればよいのか?
今回はこれらについて書いてみたいと思います。
気付きはいくつか種類があると思います。
また、トレーダーによって、気付きに対する考え方が少し違うと思います。
ここで書くのは、あくまでも、私が考えている気付きについてです。
気付きとは、「こうすれば、トレードで勝てるじゃん」といったことです。
「高い確率で利益を出せるロジック」のようなものです。
「ひらめき」に近いのですが、少しニュアンスが違うと思います。
現在、私は「リバウンド狙い」というトレードスタイルをメインにして、デイトレをしています。
リバウンド狙い始めたのは、今から17年前くらいだと思います。
これほど長く続けているのは、もちろん、このトレードスタイルで稼げるからです。
といっても、初めから稼げたわけではありません。
ある日、リバウンド狙いの買い注文が約定したとき、あることに気付きました。
「なんだ、こうすれば勝てるじゃん」と。
この気付きをトレードに取り入れて、リバウンド狙いで継続して稼げるようになったわけです。
どうすれば気付きを得られるのか?
「気付きがあれば稼げるようになる」ということがわかっていても、なかなか気付きを得られない人がたくさんいます。
「こうすれば必ず気付きを得られる」という方法はありません。
ただ、気付きを得られる確率を 上げることはできると思います。
それは以下の2つです。
①常に「どうすれば稼げるようになるのか?」ということを考える
②「こうすれば稼げるのでは」という仮説を数多く立てる
例えば、「いくら儲かるのか?」といったことばかり考えてトレードしていても、気付きはなかなか得られません。それよりも、「どうすれば稼げるようになるのか?」ということを常に考えながらトレードしていれば、気付きを得られる確率がかなり高くなります。
私自身がそうでした。先ほど、「リバウンド狙いである買い注文が約定した時に、たまたま、あることに気付きました」と述べましたが、これは常に「どうすれば稼げるようになるのか?」ということを考えていたから、気づいたわけです。「全くの偶然」というわけではないのです。
トレード以外のときでも、常に考えておく必要があります。
トレード本を読むときも、書かれている内容を知識として得ようとするのではなく、書かれている内容で「どうすれば稼げるようになるのか?」を考えるようにします。
チャートを見るときも同じです。 「どうすれば稼げるようになるのか?」を考えながら見るようにします。
また、「こうすれば稼げるのでは」という仮説を数多く立てていくと、気付きを得られる確率は上がります。
私自身、 FXのトレードでも稼いでいるのですが、使っている手法は、仮説を立てるためにチャートを見ていて気付きがあり、それを手法に取り入れたものです。
「仮説を立てよう」と一生懸命に考えていたら気付きを得た、というわけです。
稼げるようになるために必要な気付きは人によって異なる
稼げるようになるために必要な気付きは、皆、同じというわけではありません。人によって異なります。
これは人によってトレードスタイルが異なるからです。
たとえば、同じリバウンド狙いのデイトレでも、スキャルピングのようにわずかな値幅を狙うスタイルもあれば、大きな戻りを狙うスタイルもあります。
数円の利幅を狙うスタイルと10円や20円を狙うようなスタイルとでは、別なスタイルといえます。
そのため、稼げるようになるために必要な気付きも違ってくるわけです。
稼げるようになるために必要な気付きは人によって異なるので、他のトレーダーの気付きを教えてもらっても、まったく役に立たない、ということもあるわけです。むしろ、その確率が高い。
だから、自分に必要な気付きを、自分で探さなければならないのです。
ここがトレードの難しいところです。
気付きは「ジグソーパズルの最後の1ピース」
継続して稼げるトレードスタイルは「ジグソーパズル」で、気付きは「最後の1ピース」だと思っています。
熱心なトレーダーはジグソーパズルを一生懸命に完成させようと思っています。
しかし、なぜか「最後の1ピース」がありません。
当然、そのピースがないと、ジグソーパズルは完成しません。
この最後の1ピースを見つければ、ジグソーパズルを完成させることができるわけです。
この最後の1ピースに当たるのが、気付きというわけです
人それぞれトレードスタイルが違うように、ジグソーパズルの絵柄も違います。
他人からピースをもらっても、絵柄が違うわけですから、ジグソーパズルを完成させることができません。
最後の1ピースは自分で探さなければならないわけです。
最後に。
「最後の1ピースは自分で見つけなければならないのか。見つけられる自信がない。一生、見つかれないかも」
そう思って、少しがっかりした人もいると思います。
しかし、「誰かのジグソーパズルと絵柄が同じであれば、最後の1ピースも同じ」という可能性があります。
つまり、「あるトレーダーとトレードスタイルがまったく同じであれば、稼げるようになるための気付きも同じ」という可能性があるわけです。
そのトレーダーから気付きを教えてもらえば、稼げるようになる可能性があります。
繰り返しますが、トレードスタイルがまったく同じであれば、です。