全体が大きく下落しているときのデイトレ

全体が大きく下落しているときは、以下のようなデイトレをしています。

①寄り付き直後は大きくギャップダウンした銘柄のリバウンドを狙う
②ザラ場は「リバウンド狙い」をメインにして入る
③上昇傾向銘柄があれば「押し目買い」でも入る
④カラ売りは「戻り売り」で入る
⑤相場全体が戻りそうなら、「押し目買い」や「飛び乗り買い」で入る
⑥小さな値幅でロスカットする
⑦ナンピン買い下がりはしない

①寄り付き直後は大きくギャップダウンした銘柄のリバウンドを狙う

相場全体が大きく下落しているときは、寄り付きから積極的に買っていくことが多いです。
寄り付きでは大きくギャップダウンした銘柄のリバウンドを狙って買います。
小さなギャップダウンでは買いません。
中途半端な位置で買ってしまうと、寄り付いた後、さらに大きく下がることがあるからです。
下へのギャップが大きい銘柄だけを狙います。
もちろん、「大きくギャップダウンした銘柄ならどのような銘柄でも買う」というわけではありません。
板の状況」や「チャートの節目」などをよく確認し、「寄り付き後に大きく下がる確率が低そうな銘柄」だけを狙います。

また、寄った後の急落を想定して、寄り付きの気配値より下に買い指値注文を出しておくこともあります。
約定するかしないか、というような値段に出します。
指値が下過ぎて買えないこともよくありますが買えれば、高確率で利益が出ます。
「買えたらラッキー!」くらいの気持ちで。

②ザラ場はリバウンド狙いをメインにして入る

全体が大きく下落しているときは、「リバウンド狙いの買い」をメインにします。
「逃げるような売り」が出やすいので、いいタイミングもたくさんあります。
1回のトレードで得られる利益は少ないのですが、それでも数をこなせばかなりの金額になります。

リバウンド狙いで入るときに見ているのは以下の通りです。
①1分足(ローソク足)の形
②1分足チャートの波形
③安値
④板
⑤歩み値
⑥出来高
⑦株価指数
⑧テクニカル指標
⑨価格帯別売買高
⑩5分足チャートの流れ
⑪日足ベースでのリスク

大きく下落しているのでリスクが大きいように思えますが、リバウンド狙いの場合、「入る位置」を普段よりも少し下げるだけでリスクを小さくすることができます。
たとえば、普段は株価500円で入っているとしたら、全体が大きく下落しているときは496円や495円で入ります。
「入る位置」を下げるとトレード回数は減ってしまいますが、その分、勝率が上がるので稼げます。
どのくらい下げるかは、相場全体の動きや個別銘柄の値動きによって異なるので、一概にいえません。

③上昇傾向銘柄があれば押し目買いでも入る

全体が大きく下落しているときでも、上昇傾向の銘柄があれば押し目買いや飛び乗り買いで入ります。
1分足チャートで上昇傾向の銘柄を見つけ、タイミングを見計らって入ります。
上昇が続くとはかぎらないので、「イメージしていた値動き」と違ったら、すぐに逃げます。

カラ売りは「戻り売り」で入る

全体が大きく下落しているときは、カラ売りで入ることもあります。
カラ売りでの入り方はいろいろありますが、私は「戻り売り」で入ることが多いです。
下落から戻ったところを狙って入ります。
「移動平均線の近辺」や「節目の近辺」で狙うことが多いです。
とくに、移動平均線で叩かれたような形で陰線が出たら、積極的に入ります。

戻り売り以外では、「反発を否定するようなプライスアクション」が出たときに入ります。
「波乗りトレード」の1パターンです。

⑤全体が戻りそうなら押し目買いや飛び乗り買いで入る

全体が戻りそうなら、メインのトレードスタイルをリバウンド狙いから押し目買いに変えます。
1分足チャートでタイミングを見計らって入ります。
「株価が弾みやすいポイント」というのがあるので、そこで入ることが多いです。
また、「売りに対して買いが明らかに強い場合」は飛び乗りで入ることもあります。

相場全体の流れが変わり、再び下落傾向になれば、持っているポジションを決済します。
そして、メインのトレードスタイルを再びリバウンド狙いにします。

⑥小さな値幅でロスカットする

全体が大きく下落しているときにかぎったことではありませんが、私の場合は小さな値幅でロスカットします。
建値から数円下がったら、反射的にロスカットすることが多いです。
もたもたしていると、株価がさらに大きく下がることがあるからです。

⑦ナンピン買い下がりはしない

私の場合、ナンピン買い下がりはしません。
ナンピン買い下がりをすれば儲かることもありますが、大きく損することがあるのでしません。
いつどんなときでも、「儲けること」よりも「大きく損しないこと」を優先させます。

全体が下落傾向になっているかどうかを見極める

最後に、代表的な株価指数を使って、全体が下落傾向になっているかどうかを見極める方法について書いておきます。
見極めには、『トレードスタイルの使い分け』の記事で紹介した「5分足チャートのパッと見で株価状況を見極める方法」を使います。

チャートは、日経平均株価か東証グロース市場250指数の5分足チャート。
以下の3つの条件すべてに該当していれば、「下落傾向」だといえます。

条件①……24本移動平均線の下向き
条件②……12本移動平均線が24本移動平均線の下にある
条件③……24本移動平均線がほぼ直線になっている

下のチャートは日経平均株価とマザーズ指数(東証グロース市場250指数)の5分足チャートです(※2023年10月2日と10月3日)。
赤い四角で囲った部分が下落傾向になっているところです。

日経平均株価や東証グロース市場250指数がある程度、下がっていて、3つの条件に該当していたら、デイトレでの買いを見送ったほうがいいと思います。

全体が大きく下落しているときのデイトレについては以上です。
上記のトレードは、あくまでも、私のトレードスタイルです。
「このようなトレードをしなくてはならない」とか「このようなトレードをすれば必ず儲かる」というわけではありません。
参考程度に。

 

私が使っている「リバウンド狙い手法」です。
『リバウンド狙い手法 1分足編(デイトレ・スキャルピング)』はこちら
私が約20年かけて作り上げたリバウンド狙い手法について書いてます。
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