暴落時のデイトレは難しいですよね。
難しいのですが、ボラが大きいので、うまく立ち回ればけっこう稼げます。
立ち回りしだいで、暴落時も「デイトレで稼ぐチャンス」にできるわけです。
暴落時のデイトレでもっとも注意しなければならないのは、「(ポジションを持っているときの)急落」です。
「急落に巻き込まれないこと」が大事です。
よくあるのが、
「リバウンド狙いで買ったら、急落に巻き込まれてしまった」
「切り返していくと思って買ったら、急落に巻き込まれてしまった」
です。
急落に巻き込まれないために、私がやっていることはいくつかあるのですが、思いついたことと、初心者の方でもできそうなことを書いておきます。
先に書いておきますが、急落を完全に避けることはできません。
どんなに注意していても、巻き込まれてしまうことはあります。
それでも、注意しているのと、していないのでは、巻き込まれる確率がかなり違ってきます。
以下の5つはやったほうがいいです。
①代表的な指数のチャートで値動きをチェックする
②個別銘柄のチャートで値動きをチェックする
③節目の位置をチェックする
④板が厚さをチェックする
⑤歩み値で売りをチェックする
それぞれについて簡単に説明していきます。
①代表的な指数のチャートで値動きをチェックする
何をチェックするのか?
それは先日、このサイトで取りあげた「高値と安値」です。
高値と安値を切り下げているのか、をチェックします。
代表的な指数が日中足チャートで高値と安値を切り下げているとき、個別銘柄の株価は急落する確率が高くなります。
とくに、安値を切り下げている(安値を更新している)ときは、急落する確率がかなり高くなります。
なので、「高値と安値」をチェックしながらトレードしたほうがいいでしょう。
では、5月11日の日経平均株価の5分足チャートを見てみましょう。
画像出所:松井証券『ネットストックトレーダー』
大引けちかくまで、高値と安値を切り下げています。
次に、5月11日のマザーズ指数の5分足チャートも見てみましょう。
画像出所:松井証券『ネットストックトレーダー』
こちらも同様に、大引けちかくまで、高値と安値を切り下げています。
買いで入るのであれば、「高値と安値を切り上げてから」のほうがいいでしょう。
もちろん、切り上げたら急落がない、というわけではありません。
しかし、切り下げているときよりも急落する確率は低いといえます。
②個別銘柄のチャートで値動きをチェックする
これも、①と同様に、「日中足チャートで高値と安値を切り下げているのか」をチェックします。
切り下げているのなら、急落する確率が高いので注意が必要です。
買いで入るのであれば、「高値と安値を切り上げてから」のほうがいいでしょう。
③節目の位置をチェックする
「個別銘柄のチャートで節目がどこにあるのか」を、「日足チャートの節目」と「日中足チャートの節目」の両方でチェックします。
主に、「サポートライン」になるような節目をチェックします。
節目のすぐ上で買わない。
通常のデイトレでは、「節目のすぐ上で買う」というトレード戦略もアリです。
節目近辺での反発を期待して、です。
ただ、相場全体が大きく下落しているときは、節目のすぐ上で買わないようにしています。
なぜなら、株価が節目を下抜けると下げが加速しやすいからです。
「節目を下抜けるまでは買いポジションを持っていよう。下抜けたら、即、売り」という考えのトレーダーが多くいます。
節目をロスカットの目安にしているわけです。
そのため、節目を下抜けると売り注文が一気に出て、下げが加速します。
下げが加速すると、予定していた値段でロスカットできません。
なので、節目のすぐ上で買わないようにします。
節目のすぐ下で買わない。
これも、株価が節目を下抜けると下げが加速しやすいからです。
普段のデイトレでも、節目のすぐ下では買わないようにしています。
普段から節目を意識しないでトレードをしている人は、おそらく、知らずに節目のすぐ下で買ってしまい、損をしている可能性があります。
節目を意識してトレードをしていれば、その分の損失を避けられるわけです。
④板の厚さをチェックする
板が薄い銘柄は投げ売りが出ると急落してしまうので、基本的には入らないようにしています。
基本的には、です。
このあたりは、あまり詳しく書かないようにします。
⑤歩み値をチェックする
歩み値では、「まとまった売り注文が出ていないか」をチェックします。
まとまった売り注文が出てていると、その後も同じような売りが出て急落する確率が高いからです。
まとめ
■指数の日中足チャートで値動きをチェックし、高値・安値の切り下げていれば、買わない。買うのは、高値・安値の切り上げてから。
■個別銘柄の日中足チャートをチェックし、高値・安値の切り下げていれば、買わない。買うのは、高値・安値の切り上げてから。
■節目のすぐ上で買わない。
■節目のすぐ下で買わない。
■板が薄い銘柄は買わない。
■歩み値をチェックし、まとまった売り注文が出ていたら買わない。