節目の位置はチャートの形によって異なります。
私は急騰した銘柄や大きく上昇した銘柄の過去チャートをたくさん見て、どこが節目になるのかを調べました。
これはかなり時間のかかる作業でした。
しかし、「節目の位置」がわかったことで、その後のトレードがやりやすくなりました。
どこを下抜けするまでは買いで攻めていけるのか。
どこを下抜けしたら逃げるべきなのか。
こういったことがわかるようになったからです。
負けトレードが減って、勝ちトレードが増えました。
数多くの過去チャートから「節目の位置」を調べるのはかなり大変な作業です。
しかし、一度調べてわかってしまえば、その後のトレードでずっと使えます。
この先、トレードを続けていくのであれば、「節目の位置」を知っておいたほうがいいでしょう。
【実例解説】マーチャント・バンカーズ
では、実際のチャートを使って、節目の位置と立ち回り方を見てみましょう。
どこを節目と見ているか、というのは、トレーダーによって異なります。
ここで書くのは、あくまでも私の見解です。
下のチャートは、マーチャント・バンカーズの5分足チャートです。
左半分が2021年10月29日、右半分が2021年11月1日。
赤い丸で囲った安値のところが節目です。
11月1日の寄り付き直後のトレード戦略は、以下の通りです。
ローソク足の終値が節目を下抜けしない場合
買いポジションは持ったままにする。
いいタイミングがあれば、買いで入っていく(買い増しもあり)。
やや大きな値幅を狙っていく。
ローソク足の終値が節目を下抜けした場合
買いポジションを決済する。
節目のすぐ下では買いで入らない(見送る)。
ある程度下がった後にリバウンド狙いで入る。
11月1日の値動きはギャップダウンで寄り付いた後、1本目のローソク足の終値が節目を下抜けしました。
節目を下抜けしたことがわかっていれば、ここで逃げることができたはずです。
また、節目のすぐ下での買いは見送ったはずです。
買いで入るなら、ある程度、下がった後にリバウンド狙いで入ります。
やや大きなリバウンドを狙うのであれば、1分足チャートが上昇傾向に転換してからがいいでしょう。
このように節目がわかっていれば、デイトレの戦略が立てやすくなります。
うまく立ち回ることができるようになるわけです。
画像出所:松井証券『ネットストックトレーダー』